2012年6月24日日曜日

考える人

突然ですが・・・
考えてますか?!

最近、考えるって大事だなっと当たり前のことですが
実感しております。

そこで思い出すのが、おなじみロダンの「考える人」!

フランス ロダン美術館にて

この方、ダンテの「新曲」を題材にした「地獄の門」の前に最初はいました(以下中央上)。


地獄の門

ロダンはのちにこの人だけを独立させて、「考える人」という作品にしました。
「反省」でも「後悔」でも「思索」でもなく「考える人」としたのです。

考えて次へ進むこと。これこそが人生を豊かにする大事な事だと最近
実感しています。

ということで、悩むのではなくいろんなことを考えましょう!

以下、この方ワールドワイドで考えております。


京都国立博物館

アメリカ クリーブランド
















オルセー美術館
 
コロンビア大学

デンマーク
その他、ロシア・台湾・イタリア・ベルギー・スウェーデン・メキシコ・アルゼンチン・ブラジル
で日々考えております。

2012年6月10日日曜日

白川郷

金沢2日目は金沢駅からバスで世界遺産 白川郷に行きました☆
1時間15分で着きます(意外でした)!

バス停から白川村へは橋を渡って入ります。
これがまた、タイムスリップするみたいでいいです。


橋を渡るとそこは昔話の世界、かっぱやごんべえさんやきつねや笠地蔵、たぬきなど
昔話の登場人物がどこかからひょっこり現れそうです。













白川郷 展望台より
  
















合掌作りの由来は屋根の形が手を合わせた形に似ているからです。
それにしてもこの村を最初に残そうと考えた人が私は素晴らしいと思いました。


便利とは程遠いこの一帯(雪の白川郷と言いますが観光地でなければ人は来たでしょうか)。
集団離村(普通は便利さを求めますよね)やダム建設、火災などで昭和36年には
300棟あった合掌作りは190棟へ減少しつつありました。
そこで一致団結して手を挙げて保存活動を行ったのは白川村の全住民です。

その活動により今では世界遺産!
世界中から観光客が訪れます。

白川村の全住民の決意がなければ、この景色はみれなかったのか
と思ったら、感慨深いものがありました。


2012年6月9日土曜日

金沢21世紀美術館

土日を利用して金沢に行ってきました!
お目当ては金沢21世紀美術館☆

半分、視察旅行の気分です(いつか青梅にすばらしい美術建築を願って)。

この美術館、SANNAという2人組のユニット建築家の人が設計した美術館で、
見ておきたい美術館ベスト100に入る美術館です。

もともと建っていた小中学校を移転させることになり、跡地には美術館と市民の交流施設が
計画されました。

そのコンペをみごと勝ち抜いたのがSANNA。
その美術館は円形です。



立地も兼六園と金沢城址と香林坊などの金沢の観光地の真中に位置しています。

雨(どしゃぶり)が降っていたこともあり、金沢到着後すぐに美術館へ。
昨日の国立美術館とはまったく違う入りやすさ!

4か所に入口があり、しかも全面ガラス張りなので、スッとはいれてしまう親しみやすさ。
むしろ入りたい。つい足が向きます。

「美術館」に入らせていただき、しかも貴重な文化財をこれみよがしに
「見せていただく」的な上から目線美術館とは大違い!

建物内部の外側は無料スペースがぐるっとあって、アートを観なくても待ち合わせや
ただぼーっとしたりしてもOK。


座ると自然に向かい合わせになる椅子

外の椅子、つい話しちゃう







絨毯と椅子(靴でいいんですか)

真中のおじさんは寝ていた(笑)

つい座って外を眺めたくなる椅子




  





つい座る、ほっとする



左カップルに写真を頼まれました!お似合い!



つい座る、 SANNAのうさぎ椅子
  
空を測る男
空を測る男

つい座る3




           
さらに美術館を観ている間に子供を預けられます。その子供は預けられている間
工作かお絵かきをしてます。       
託児所受付
さらに授乳室&絵本読み聞かせ教室。
まさに美術の申し子を育てるならここだなっと思いました。いつか子供ができた暁には
引っ越してこようとおもいました(笑)
授乳室&読み聞かせ教室
あちら側は有料ゾーン、でも完全に仕切られていない
ざっとここまでが無料ゾーン。
そのあとは自然とチケット売場でチケットを購入してました。


金沢21世紀美術館1番人気「スイミング・プール」!スイスイっと。
有料ゾーンは写真撮影バツでした(これだけはOK)。

それにしても、なんとも気持ちの良い美術館でした。

地方都市美術館の年間来館者数が4~5万人に比べて、金沢21世紀は年間150万人が
訪れます。
その影響で街にも活気が出てきて街おこしにも役立っています。

これからのアート(ゲージュツ)は絵や作品自体が単体として存在するのではなく
街や人を繋げていく役割がすごく重要になってくるのではないかなと思います。

まだまだ行きたい美術館満載です!




2012年6月8日金曜日

曽我蕭白と月岡芳年

今回はかなり個人的なブログになります(笑)

金曜日の仕事帰りに上野の東京国立博物館(金曜日は8時までやってます)で
開催中の「ボストン美術館展」に行ってきました!

















お目当ては鬼才?!曽我蕭白(そがしょうはく)!


若冲(じゃくちゅう)と並んで江戸の絵師として人気急上昇中です。

わたしが解釈するところ若冲はビートルズ、蕭白はローリングストーンズと
いったところでしょうか(この違いわかるかなぁ)。

今回はフェノロサ(東京芸術大学設立に貢献)が明治にアメリカに持ち帰った
絵画の里帰りという展覧会です。

その中でも今回のもっとも注目の蕭白の作品群の中で
「龐居士・霊昭女(れいこじ・れいしょうじょ)図屏風(見立久米仙人)」というのが
どうもにおいました(笑)。


曽我蕭白 「龐居士・霊昭女図屏風」

中国唐代の隠者龐居士とその娘霊昭女を描いたとされるが、その好色的な眼差しは、女性の脛に見とれて法力を失った久米仙人とも見える。曽我蕭白の皮肉な眼差しが読み取れる。
との説明。

わたしはこの絵をじっとみていて、どうもどこかでみたことがあるなぁっと思いました。
そして思い当たったのは月岡芳年(つきおかよしとし)!!


月岡芳年 奥州安達が原ひとつ家の図
若い女性、老婆(老人)、包丁(蕭白のでは上から吊るさっている)、なんだかおかしな雰囲気、
蕭白より100年遅れて生まれた芳年ですが、絶対にどこかで蕭白の絵をみたんじゃないかというのが
わたしの推測です。(女と包丁の位置が反転してますね)

・・・こんな風に自分の中でいろんな絵を繋げていくというのも絵画を観る
楽しみなのかもしれませんね!


※奥州安達が原ひとつ家
昔、岩手という公家の姫の乳母がいた。その姫は生まれながらにして不治の病であった。
易者によるとその病を治すには妊婦の胎内の胎児の生き胆が必要とのこと。
岩手はその肝を得るために自分の娘を置いて、奥州の安達が原というところで宿をかまえ
妊婦が訪ねてくるのを待った。
長い年月がたち、ついに若い夫婦が宿を求めてきた。女の方は身重である。
ちょうど女が産気づき、夫は薬を買いに出かけた。
岩手は出刃包丁を取り出して女に襲い掛かり、女の腹を裂いて胎児から肝を抜き取った。
だが女が身に着けているお守りを目にし、岩手は驚いた。
それは自分が京を発つ際、娘に残したものだった。
今しがた自分が殺した女は、他ならぬ我が子だったのである。

2012年6月7日木曜日

15秒と60年

この間、日曜美術館を何気なく見ていたら
「う~む」とうなってしまう名言を吐いた陶芸家(人間国宝です!)がいましたので
紹介したいと思います。

その人は釜で焼く前の大きなお皿に柄杓(ひしゃく)を使って
一瞬のうちにビヤっと文様を描くという作品を作っていました。

その作品づくりを見ていた一人のお客が
「たった15秒で作品を作るというのは物足りなくないのか」
っとたずねると・・・・

その巨匠は言いました。

「15秒プラス60年とみてもらいたい」


浜田庄司 作品 ヌカ釉鉄流文大皿

・・・・うーむ、これには言葉を失いますね。
その15秒のわざには60年の人生の重みがあると。

いつかどこかで使えたらいいなぁと思いました(どこで?!笑)

習字でなにか一文字ビヤっと書いたあとで(いちおう習っていました)
「15秒プラス3〇年とみていただきたい」・・・とかね(笑)

2012年6月5日火曜日

ミロと中原中也

ロンドンではテート・モダン(国立近代美術館)にもいきました!

ここはかつて発電所だったところで、廃墟になったまま治安が悪くなっていたところを
建物はそのままに美術館として再改築して、いまでは世界から近代絵画を観に観光客も
訪れ、治安もよくなり、まさに美術が街(テムズ川の対岸)を再生させたいい例です!


テート・モダン

ここではピカソ、ダリ、キリコ、カンデンスキー、レジェ、ジャコメッティ、エルンスト、ミロ・・・・
近代絵画の巨匠ぞろい!!



ピカ~ソ!
 
デ・キリコ!



サルバドール・ダリ!!

マックス・エルンスト!




ジャコメッティ!

レジェ!



 


その中でも、今回はミロに注目したいと思います。
ミロ・・・・なにやらポワ~ンとした絵でミロっていう名前はよく知ってるけど、何がかいてあるかはわからないというのが、ミロじゃないかなと思います(笑)


 
手前がミロ

わたしの勝手な連想ですが、ミロをみるといつも中原中也の「サーカス」の詩を思い出します。
そうです「ゆあーん ゆよーん ゆあゆよん」です。

以下「サーカス」


幾時代かがありまして
茶色い戦争がありました

幾時代かがありまして

冬は疾風吹きました

幾時代かがありまして
今夜此処でのひと盛り
今夜此処でのひと盛り

サーカス小屋は高い梁
そこに一つのブランコだ
見えるともないブランコだ

頭倒さに手を垂れて

汚れ木綿の屋根のもと

ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん




この二人、こんな絵とこんな詩、描けと言われてもかけますか(思いつきますか)?!?!

そこがこの絵のすばらさ、名画と言われるところだと思います。


それに1900年ごろにスペインと日本で生まれた二人ですが、この絵や詩には戦争の暗い
影もどこかに反映しています。

いつかスペインのミロ美術館、山口県の中原中也記念館も訪ねてみたいと思います。







2012年6月1日金曜日

アッシリア王朝のあの方

ロンドン2日目に、大英博物館に行きました!
やはりロンドンに来たからには行かなくちゃね。


でも実はそれだけではなくて、あの方にまたお会い出来るのを
ひそかに私は楽しみにしていたのです(笑)


まずはエントランスを入ってすぐはロゼッタストーン&エジプトだらけ。
いやぁ、エジプトの品々は世界の国々に略奪されているんですね。
(どこの国に旅行しても大きい美術館に必ずエジプトというブースがあるので。)

そして友人が先日ギリシャのパルテノン神殿に行ったので
その中に飾ってあった、彫刻類を見たいとのことで通称
エルギン・マーブルスというギリシャブースへ。


ギリシャのパルテノン神殿の中身はここ大英博物館にあります。
(ギリシア政府からはいまでも返してくれと言われていますが・・・)
建物や照明(自然光)もパルテノン神殿みたいにつくられています。

さていよいよ、わたしが心待ちにしていたアッシリア王朝へ!!!
あの方が待っていてくれるでしょうか?!(笑)


初海外旅行のN.Yメトロポリタンでわけもわからずお初顔合わせし、
パリのルーブル美術館では、少しお近づきになったあの方!
5本足の人面おじさん!(正式名は人面有翼雄牛像)

N.Yのメトロポリタン美術館にてお初

パリでの再会


かなり調子に乗る(パリ)


すごい撮る(パリ)

あらゆる角度から撮る(パリ)


 

ロンドンでのツーショットはないです(^^)//
 この方、お城の門に2体1対で置かれていて、「ラマッス」という神様です!
前から見ると両足をそろえて立っているように見えて、横からだと歩いているように
みえるように5本の足があります。

日本が縄文時代だったころにこんなものをつくってたんですね。

しかし、今回はじめておじさんの名前を知りました!
またの再会を祈って別れました(笑)