2012年9月23日日曜日

黒船屋 竹久夢二

伊香保2日目は今回の旅のメイン。竹久夢二美術館へ。

昨日はあんなに晴れていたのに、どしゃぶり・・・・

この美術館には夢二の代表作「黒船屋」があり
毎年、夢二の誕生日9月16日の前後2週間だけ、予約公開されます。

今年はがんばって、予約受付開始の7月1日に電話予約しました!


わが家の「黒船屋」
この絵は昔からなぜか心にとまる1枚で、いつか本物をみたいなと思っていたのです。
美術館入口

夢二記念館

夢二が生きた明治の雰囲気が漂います

予約時間の10分前に、館長の木暮さんが現れ ひととおりの説明をした後
3階の「黒船屋」鑑賞の特別室へ案内されました。

そこは、30人くらいが座れる椅子が5列で並べてあり 目の前にはお座敷があります。
案内されたときには、ふすまが閉まっていました。

11時になって「それでは10分間自由にご鑑賞下さい」という案内とともに
ふすまが開き、その向こうには「黒船屋」のみが展示されていました。



「黒船屋」竹久夢二
 そこにいた15名がしーんとなるほど、うつくしい作品でした。
本物のすごさを感じました。

この女の人は夢二が生涯で(この方も恋多き画家)こころから愛した女性
彦乃さんで、この黒猫は夢二自身だという説があります。

よくみると猫や女の人の手は大きすぎるし、右肩はありえない角度だし
へたうまです。でも、本物です。本当に胸を打つ作品です☆

伊香保からの帰りの電車の中で、この絵を見ていないときと
見たあとでは少しだけ世界の見え方がかわった気がしました。




2012年9月22日土曜日

伊香保グリーン牧場&ハラミュージアムアーク

さて、土日で伊香保へ行ってきました(^-^)

上野駅から草津号に乗って渋川駅まで、そこからバスで15分乗ると、
到着するのは伊香保グリーン牧場とハラミュージアムアークという
美術館です。

牧場と美術館が同じ敷地内にあります。

まずは、お目当ての羊くんに会いにいきました。



羊たちがむしゃむしゃむしゃむしゃ草を食べています!

近づいてきてくれました。

そして「シープ ドッグショー」があるというので、時間までしばし待つことに。
どうも、うまく画像が撮れなかったのですが、1匹の牧羊犬が丘のうえーの方に
てんでんばらばらにいる羊たちをまとめて、観覧席のまえに連れてくると
いうショーです。







1日、3回のこのショー。牧羊犬くんも羊くんたちもよくがんばってます☆
いやいや、動物たちも働いていますね。。






「けっこう大変なんだから」

そんなシープドックショーをあとにして、向かったのは橋を渡ると見えてくる
美術館「ハラミュージアムアーク」です。


ハラミュージアムアーク


正面入り口

チケットを購入すると「今日は天気もいいので、外のオブジェも見て行ってくださいね」
とのこと。
そこで美術館横にある、オブジェへと向かいました。


?!?!
降り立ったUFOみたい
ドアをあけると・・・・

光の加減でさまざまな虹が観測できます
いよいよ、美術館へ。
ここもやはりちょっとかわった美術館で真ん中に丸い広場があってそこに
A館・B館・C館という3つの長方形の箱型の空間がくっついています。
それぞれ違った空間展示がされています。

手前がB館・奥がC館
C館には、おなじみドットの巨匠 草間弥生先生
たかがドットですが、草間ドットは違うなと実感。
ミラールーム「かぼちゃ」
永遠につづくかぼちゃドット

C館には ちょっとマニアックな現代アーティスト 束芋(たばいも)さん
グロ不気味な作風ですが、なぜか見てしまうという作家さんです。

「真夜中の海」インスタレーション

最後に、お茶をして伊香保温泉へ向かいました。
カフェへ


牛乳はとなりの牧場より、コラボってます

最後にアンディ・ウォーホールの「キャンベルスープ缶!」

2012年9月12日水曜日

気づくことについて

さて、これは何に見えますか?



おなじみ「ルビンの壺」です☆
(北海道に行った時に子供の森みたいな施設にありました。)

言うまでもなく、ホワイトの部分は「壺」、ブラックの部分は「二人の人」ですね。

アートの目的のひとつには「見えているのに見えていないことに気付かせる」
という役割もあるとわたしは思います。

もうひとつ、最近バザーで50円で購入した絵本も「気づき」の絵本でした。
そう「100万回生きたねこ」です!



100万年も死なないねこがいました。
100万人のひとが、そのねこをかわいがり、100万人の人が、
そのねこが死んだとき泣きました。

でも、ねこは1回も泣きませんでした。
ねこは死ぬのなんか平気だったのです。

ねこは、王様、船乗り、サーカスの手品師、どろぼう・・・いろんなひとのねこでした。

王様のねこ
















サーカスの手品師のねこ
  














でも、ある日ねこは白いうつくしいねこに恋をしました。

                          そしてその白いねこはたくさんの子ねこを産みました。
                      ねこは自分よりもその白いねこと子ねこが好きになりました。














やがて子ねこたちは大きくなってそれぞれどこかへ行きました。
ある日、白いねこはねこのとなりでしずかにうごかなくなっていました。
ねこは、はじめて泣きました。昼も夜も時間を忘れるくらい100万回泣きました。
ねこは、白いねこのとなりでしずかにうごかなくなりました。


本当に大切なことに「気づいた」時、ねこは死ぬことが出来たんですね☆

しかし、ねこのために泣いてくれた100万人のひとはその大切なことに
気づいている人たちだったのですね!

2012年9月9日日曜日

真珠の耳飾りの少女 in 上野

今回も金曜日の仕事帰りに上野の「マウリッツハイツ美術館展」に行ってきました!
メインはフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」☆

実は、すごい混んでいるだろうなぁと思って、行くのを躊躇していたのですが・・
朝の通勤電車で隣に座ったおばさまがフェルメールの記事が載った
新聞のその1ページだけを持って熱心に読んでいて、さらに自分が読んでいた
本(「プラハの春」)のなかで「弟はフェルメールが大好きでした。」という一説が
出て来たので、これはもう行けということだなっと思って、上野にむかったのでした。


そして上野に到着したのは18:30くらい。
この時点で入場に40分待ち。

見よこの行列、40分待ち!!!

そして中に入って、真珠の少女を観るのに30分待ち!
立ち止まらずに鑑賞してくれとの指示。。

でも、それだけをしてまでも観る価値はある少女だと思いました。



「真珠の耳飾りの少女」

それにこの「真珠の耳飾りの少女」は、ロンドンの友達が6月に
オランダ旅行をしていて、観た絵です。
そう考えて見ていると、ロンドンの友人とわたしの間を1枚の絵の方が
行き来しているということが、なんとなく不思議に感じました。


自分が描いた絵を残していく画家というのはどんな気持ちなんでしょうか。
自分が死んだ後、その絵が世界中を旅したり印刷されて町じゅうに宣伝されて
いたり、絵は何代もの時代を超えて存在します。


激混、「マウリッツハイツ展」でしたが、やはり来てよかったなと思ったの
でした(^-^)//
そして次に見るときは本場オランダでゆっくり鑑賞したいと心に決めたのでした(笑)


東京都美術館にて